「気分が落ち込む」
「やる気が出ない」
「お腹が空かない、体重が落ちている」
「楽しかったことが楽しめない」
「疲れやすい」
「頭が思うように働かない」
「死んだ方が楽、(または)死にたい気持ちになることがある」

うつ病の主な症状は、精神的な症状と身体的な症状に分けられます。
精神的な症状
- 気分の落ち込みや憂うつ感が続く
- 物事を楽しめない、喜びを感じられない
- 意欲の低下や集中力の低下
- イライラや不安感
- 自殺念慮(死にたいと考えること)
身体的な症状
- 睡眠障害(不眠または過眠)
- 食欲の変化(低下または増加)
- 疲れやすさや体のだるさ
- 動作や思考の緩慢化
- 頭痛や吐き気などの身体的不調
これらの症状が2週間以上続き、日常生活に支障をきたす場合、うつ病の可能性があります。うつ病は脳内の神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリン、ドパミン)のバランスの乱れが関係していると考えられています。
うつ病は誰でもかかる可能性のある病気で、日本では生涯有病率が約6.7%(15人に1人)とされています。
うつ病の原因は複雑で、単一の要因ではなく、複数の要因が絡み合って発症すると考えられています。主な原因として以下が挙げられます。
環境要因
- 仕事の量の増大や質の変化、裁量権の増加/減少などの社会環境の変化
- 親しい人との死別や離別、経済的破綻、災害による損失
- 人間関係のトラブル、家庭内不和
- 仕事や学業での行き詰まり
- 環境の変化(就職、退職、転勤、結婚など喜ばしいことも心理的負担となり得ます)
身体的要因
- 慢性的な疲労
- 脳・神経疾患(脳血管障害、パーキンソン病など)
- 重大な身体疾患(がん、糖尿病など)
- ホルモンバランスの変化(月経前、出産後、更年期など)
- 薬の副作用
個人的要因
- 性格傾向(完璧主義、几帳面、凝り性など)
- 遺伝的要因
神経伝達物質の不均衡
過度のストレスや心身の疲労により、セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質が減少し、感情のコントロールが困難になることがうつ病の発症に関与していると考えられています。
これらの要因が複雑に絡み合い、うつ病の発症につながります。また、明確な誘因がなく発症することもあります。
うつ病の治療方法の効果は、以下のように報告されています。
薬物療法(抗うつ薬など)
- 効果の発現には通常2~3週間かかります。
- 抗うつ薬の効果を感じるまでの期間は個人差があり、2週間以内の人は16%、1~2カ月かけて効果を感じる人が約40%います。
- 適切な治療を受けた場合、多くの患者が3~6カ月で回復します。
- 一般的に、症状が改善してからも半年から1年ほど薬の投与を続けることが多いです。
- 症状に応じて、睡眠薬や抗うつ薬の効果を高めるための薬を同時に投与することもあります。
うつ病の治療効果は個人差が大きいため、医師と相談しながら最適な治療法を選択することが重要です。また、薬物療法に加えて、十分な休養や環境調整、精神療法を組み合わせることで、より効果的な治療が期待できます。

